教官 | 経済学科 |
教科(講座) | 経済学科の生き延び方 |
投稿者 | |
投稿日 | 2024年04月20日 |
評価 | やや仏 |
テスト | |
レポート | |
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コメント | 基本的に授業はクソ。特に中島教授の授業は単位取得率が3割程度というど鬼っぷりを誇ることで悪名高いので注意。逆に環境経済学や公共経済学、労働経済学などの応用経済学の講義でミクロ経済学を学ぶのがスタンダードになっているほど、樽商のミクロ講義はクソオブクソである。(応用系の講義は神講義が多いので、オススメ。)
さて、それゆえ基本的に独学が中心になるのだが、参考になる図書をあげておこう。まずはミクロ経済学の名著、神取道宏先生の『ミクロ経済学の力』であろう。演習本の技の方も買って読み込めば、大抵のミクロ関係の授業は楽勝になる(中島教授は、この本の内容の言い回しも丸パクリしていたが、所詮二番煎じ、分かりづらいことこの上無かった。)授業で指定される奥野ミクロは初学者向けでは無いので必ず注意すること。
続いて、マクロ経済学、齊藤誠 他、『(NLASシリーズ)マクロ経済学』であろう。学部4年間のマクロ経済学は初級から上級までコレでカバーできる。授業で買わされる二神マクロは初学者向きでは無いので注意。
さて、続いては経済数学書であるが、隠れた名著、門川和男の「よくわかる 経済数学 入門講義」を買うべし。初歩の初歩からラグランジュの未定乗数法、クーン・タッカー条件から縁付きヘッセ行列、同額分析に必要な常微分方程式まで上下巻でカバーできる。より硬派な経済数学の本としては、A.C.チャンの『現代経済学の数学基礎 上・下』があるが、これは門川数学を終えた後に読むのが無難だろう。
大学院を目指す君に、もっと上級の教科書をこっそり教えよう。日本が誇る大経済学者、西村和雄の『ミクロ経済学(東洋経済)』だ。この著者は入門書から上級書まで出しているが、日本の最高峰のミクロ経済学の教科書と言えば、東洋経済のこの本。MWG、通称マスコレルと呼ばれる洋書への橋渡しとなる優れた本である。本書で扱われる経済数学を補完する本として、『経済数学早わかり』がある。が、しかし、これは位相数学なども扱っているため、コンパクトに纏められているという意味で早わかりであり、初学者向きかと言えばそうではないので、先述の経済数学本で実力をつけてから挑もう。
続いて、林貴志、『ミクロ経済学』ベイジアンゲームからオークション理論の触りを扱った、これまた隠れた名著である。内容は無味乾燥の観が強いが、院進するなら普通に読みこなせなければね。
マクロ経済学は『上級マクロ経済学』がおすすめ。筆者はちゃんと読んだ事は無いが、学部上級から院初級までが扱われている。それなりに難しく、値段も高いため、実力をつけてから挑もう。
さて、こんな所だろうか。間違っても、ポストケインジアンのMMT、特に改竄された和製MMTにハマって、4年間を無駄にすることのない様、そして主流派の経済学を批判する前に、主流派を極めることが必要であることを、読者が悟ることを期待する。楽しい経済学ライフを! |
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