東北大学 授業評価

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教官石原卓弥
教科(講座)データサイエンス
投稿者こいこう
投稿日2024年01月29日
評価
テスト
レポートあり
出席なし
コメントまず講義についてだが、前年度ボロクソに書かれていて現に平均点が60点を下回ったせいか、今年度はかなり易しくなっている。おそらく扱う範囲は公開されたテストの過去問からも変わっていないのだろうが、わかりやすい説明が終始心掛けられていることがうかがえる。普通の授業だったら「難しいのでわからくてもいいです」みたいな感じで飛ばされる式変形を細かく解説してくださるので、出席して真面目に話を聞いていれば(ココ大事)理解できないことはないだろう。ただやはり丁寧な説明が心掛けられている分、扱う範囲はそこまで広くない。スライドには載っているが時間の都合上扱えなかった部分もあった。数理統計が広く浅くだったのに対して、データサイエンスは狭く浅くと言えよう。データサイエンスの講義内容はおそらく学部2年までに履修できる計量経済学系の講義の中で最も3年以降の演習や論文作成に有用かと思われるので、数学に抵抗のない学生には積極的な履修を勧める。次に成績評価についてだが、難易度は他の専門科目に比べて高いかもしれないが、成績評価は緩い。課題が計4回(内容は計算問題や説明問題、プログラミング課題など)出されたがすべて連名で提出可能だった。勉強が苦手な人は友達に頼るのも方法の1つだ。ただ課題がすべて満点でもテストが0点ならダメなのでしっかり勉強はしよう。また課題にはヒントが書いてあり、ヒントを使えばだれでも解ける。逆にヒントないときつすぎるんだけどね…。またプログラミング課題もサンプルコードがアップされていたので、たぶんRをあまり使ったことがない人でも…大丈夫…かな?テストも自筆メモ持ち込み可だったのでだいぶ易しかったと思う。まあ分量がその分多かったが。最後に来年度履修する人向けにアドバイスをすると、参考書の「Rによる実証分析」という本がかなり有用なので、これを夏休みとかに読んで予習しておくといいだろう。Rのコードも載っているので学部4年間使える。またこの講義では前半の確立収束とか分布収束、大数の法則、中心極限定理、そして点推定の不偏性・一致制・漸近正規性がめちゃくちゃ大事なので、復習を欠かさず行うことを勧める。後半は前半で習得した計算テクニックを応用するので、計算は大変だが理論の部分は難しくない。
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