小樽商科大学 授業評価

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教官佐野博之 教授
教科(講座)公共経済学
投稿者
投稿日2022年08月04日
評価ど仏
テスト
レポートあり
出席あり
コメント今年の佐野先生の公共経済学の講義は、私がこの大学に入学してから受けた講義の中で一番「何かを十分に学びとれた」と思える授業だった。それに何より(教え方が上手いのもあるのだと思う)内容もとても興味深く感じられて、最後まで楽しく勉強を続けられた。出席を兼ねた小テスト(少し予習しておけば小テスト問題は授業での理解と合わせて簡単に解ける。)、中間・期末のテスト(ちゃんと事前にテストの範囲と傾向は示してくれる。)、レポートも2回(そんなに字数は多くないが、資料を読み込む必要はある。)あり、確かに負担は大きいかもしれない。しかし、作り込んであるレジュメや、コンテンツに上げられる練習問題の解説動画、レポート作成用の参考資料などを活用することができ、学生に学ばせようと様々な努力をされていて、トータルで見れば十分すぎる程に毎回参加してテスト・レポートまでやり切る価値があると断言出来る、はずである(意欲がある前提だけど)。経済学科の授業は難しいものが多く、現実との繋がりが見えにくいものばかりで学ぶ意欲が減退するばかりだと思っていたのだが、この授業は他の講義とは明らかに一線を画していた。近代経済学の理論による現実の経済現象に対しての数学モデルの威力や分析のシャープさ、そして(単純化されてはいるが)厳密さを大いに体感出来たし、「なるほど、経済学者が経済学の理論を使って分析する時はこうやるのか」ということを簡単にではあるが、授業での数式を用いた議論を聞き、ロジックを追うことでようやく「感じ取れた」と思えた(勿論、自分でその妥当性について高度に批判的に議論できるようになるには、さらに深めて勉強する必要はあることは自覚しています)。 これだけ色々と教育的な配慮を尽くしてくれたことについて、佐野先生には感謝しか無い。真面目に参加して勉強に取り組んだ分だけ自分に返って来る理想的な講義だと思いました。
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