小樽商科大学 授業評価

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教官ふっふっふらんすご♡
教科(講座)フランス語学習の良書を教えよう
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投稿日2022年08月04日
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コメントはじめに(説教くさいのでスクロールで飛ばすことを推奨):数日、もしくは前日で巻き返そうとして失敗し、フランス語の単位を落としたと予想して絶望している者ならば、きっとこう思っていることだろう。「あぁ、俺には才能が無いんだ。こんなものできっこない。」と。だが、そうではないのだ。自らの手で、学ぶための材料を見つけ、独学に励み、何より普段からフランス語を使う習慣を付ける。そうした地道さが語学の、いや語学だけでなく数学、さらに敷衍(ふえん)して学問一般、全ての力の源なのだ。そのための道標(みちしるべ)となる本を今、此処に示そう。図書館で探すなり、本屋に出向いて手に取るなり、好きなやり方でやってみるが吉。思い立ったが吉日なのだ、自分を超える為にはね。 『はじまるフランス語』:文法に関してはこの本を読めば完全理解が可能であり、平易な文章であるため1日で読破可能なスグレモノ。初学者が読んで一発で理解出来るような構成に、簡単な演習問題で間違えやすいポイントまで掴める。さらに言えば、細かい記述に目を通すと中級者でもアッと驚くようなフランス語の勘所(かんどころ)が押さえてある。本文の基礎の基礎、そんなド基礎の内容と連結したフランス語文法の本質的記述を行う著者の本気度合いに、君はきっと涙する。「もう、ゴールしてもいいよね…?」最後まで読み終えた時、そんな聲(こえ)が聴こえてくるはずだ。 『フランス語の秘密』:『はじめるフランス語』を読破し、2週目も終えてしまった君にはこの本がオススメ。タイトルの通り、フランス語文法、ひいてはフランス語に隠された核心に一つずつ迫っていく、謎を解いていくフランス語文法書である。これはね、ビビるぜ。そしてシビれる。文法を学ぶことが役に立つことを理屈だけじゃない、心で理解させてくれるんだよ。 心に響く文法ミステリーが、ここにはある。最高にロックな文法書、爆誕(ただし、最初に述べた通り「文法を一通り学び終えて」いないと読んで理解するのは難しいだろう。)。 『名作短編で学ぶフランス語』:もうね、文法とか単語とか、細かく基礎だけやるのが億劫で、「とりあえずフランス語の良質な文章を読んで、ネイティヴの発音を聴きたいんだ!とにかく、フランス語に慣れたいんだ!」と思っているのならこの本を手に取るといい。文章全てにネイティヴの朗読が付いているから、発音の仕方をルールだけじゃなく「耳で」学ぶ、いや「真似(まね)ぶ」という学びの根本から発音を識(し)ることが出来よう。「文法とか単語学んで、それでどうなんねん?」と英語学びたての中学生の様なことを思っている君にもピッタリだ。まずはモノホンのフランス語を体験しちまえ。学ぶより慣れちまえばいいんだよぅ、俺たちは母語の日本語だって、そうして学んできたんじゃねぇかよぉぅ。 おわりに:運命の半分は自分で創り出せるはずだ。アイツは言った、誰もが運命の建築家なのだ、と。そして運命のもう半分の担い手、運命の女神には前髪しか無いんだ。後ろ髪は掴めない。前髪を掴むしかないんだ。この期を逃さず、夏休みに成長しちまえ。そしたらもう単位なんて落とさない。頑張りたまえ。諸君の健闘を祈る。
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