東北大学 授業評価

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教官池田悠太
教科(講座)民法総則
投稿者
投稿日2021年02月16日
評価
テスト
レポートなし
出席なし
コメントまず、民法総則という分野の難しさについて述べなければならない。民法は最初に「総則」という章を設けている。民法総則ではこの章のみを学ぶのであるが、総則とは後に学ぶ物権や債権に共通するルールを定めたものである。したがって物権や債権を学ぶ前にこの総則を学ぶと、非常に現実的な実感を欠くような学習を余儀なくされ、何を言っているか分からないような感覚が延々と続く。例えるなら、足し算と引き算しか習っていないような小学生に、掛け算や割り算が混じった計算問題を解かせるようなものである。しかしこの授業は物権や債権を履修していない1年生が主に履修するものなので、この総則で撃沈してしまう人が多発してしまうことはやむを得ないのではないか。筆者が思うには、①民事法入門の延長のような感じでこの授業を受講すると間違いなく撃沈する(筆者はこの授業を民事法入門の延長のような感じで受講したところ何も理解できず撃沈、たちまち民法アレルギーを発症し、テスト1ヶ月前まで総則には一切手をつける気をなくした。本当に注意)。②このような学問上の特徴をもつことから、担当教員が誰であろうと授業を理解するのは難しいのではないか。教員がというより、民法総則それ自体が物権や債権を学んでいない人にとっては「鬼」のような難しさの内容なのである……さて授業であるが、予習前提で、ごく基本的なところは授業では取り扱われない。「登記」「担保」「善意」「対抗」などの法律用語も事前に予習しておく必要がある。そしてこの先生の授業を一言で言うならば「強弱がない」。話に抑揚がなく、重要であるところも、そうでないところもほぼ同じスピードで話が進むため、どこが重要なポイントなのかが分からない。レジュメも大事なところがあまりまとまっておらずにとっ散らかっている印象。授業の最後の方は駆け足になりがち。2020年度はZoomにおけるリアルタイム授業だったが、後でその動画がClassroomにもアップロードされた。試験の評価はそこまで厳しくないと思ったが、先述した通り学問的にも難しい分野であること、授業の進め方などを総合して「鬼」と評価する。
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