東北大学 授業評価

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教官葛生 政則
教科(講座)経済と社会
投稿者q&p
投稿日2016年01月27日
評価ど鬼
テストあり
レポートなし
出席あり
コメント 文系で暗記の得意な人には楽な講義かもしれないが、それにしても酷かった。理系の私にとっては苦行でしかなかった為、取ってしまった人のために事実と対策をまとめておく。 ~事実~ ○声が非常に聞き取りづらい。  事故(?)で声がよく出ないらしく、ワイヤレスの小型スピーカーを通して講義を行う。しかししゃがれ声であるため、聞き取りづらいことに変わりはない。又、準備に時間がかかるため、講義自体は開始時刻のおよそ5分後に始まる。 ○出席は取るが、成績には影響しない。  講義で使用するスライドのコピーを貰いそびれた場合、それがやむを得ない欠席であった場合でも、  「他の人から借りて、コピーさせてもらいなさい」 とのこと。 ○評価はテストのみで行う。 ○内職は一発でDになる。睡眠はOK。  内職すると締め出され、その後の授業でも関係のないところで引き合いに出され、晒し者にされる。寝てても何も言われないが、一時対策として指名した学生にスライドを読ませることがあった。 ○講義はパワーポイントで行うが、非常に読みづらい。  「I,II」「1,2」「(1),(2)」「①」「A,B」「・,☆,○」「注1)」等で項目分けがされているが、インデント等見やすくするための配慮が全くされていないため、非常に読みづらい。  又、本人も使い分けできていない面があり、   ・「①」が①だけで②が無い   ・「(1),(2)」が一部「1),2)」になっている   ・「A,B」には題があるが「C」はいきなり文章で始まる。 などの不備が多い。   ・「注1)」では参考文献と該当ページが書かれているが、それだけで数ページ使うことがある。   ・「・」の内容が言った事の繰り返しになる事がある。 などパワーポイントの欠点が目立つ。 ○テストは内容がほぼ決まっている。  中間・・・「重商主義段階のドイツ経済と経済政策について論述せよ」(30分)  期末・・・「自由主義段階のドイツ経済と経済政策について論述せよ」       「帝国主義段階のドイツ経済と経済政策について論述せよ」(60分)  いずれも持ち込みなし。  論述であることに重点を置いているため、箇条書きは減点される。又、微妙な表現の違いで減点・加点される。評価基準は理論的であるか、事実であるかどうかである。  中間テスト後の授業では、優秀だった文章を「読み上げ・ダメ出し」する。又、誤字脱字などのケアレスミスを晒し上げる。  例  「全ての◆◆が●●された」→この◆◆は●●されてないから『大部分の』に書き換えた方が評価が良い。  「▲▲は●●した」    →目的語がないから入れた方が評価が良い。  「新帝ローマ帝国」    →『神聖ローマ帝国』だし講義に関係ない。生半可な知識で埋め合わせをしようとしても無駄だ。  仮にテストの内容が変わっても、これ以上に抽象的にはし得ないため、難化することは無いと思われる。 ○雑談が下手。  講義内容と雑談の棲み分けをせず、講義と同じトーンで雑談をしだす。  内容は  「老後にはこれくらいのお金が必要だが、一般の社会人は節制し続けてもその額には至らない。」  「資本主義は基本的にブラック。放置すれば国は転覆する。」  「カンニングすると、少なくとも留年が確定するまで停学にされる。」 等、暗い話ばかりである。 ○その他  期末テスト前に講義内容をすべて終えると、満足げに「私は全てやった、君たち頑張れよ」と言った内容の話をしだす。  覚えるべきこと自体は少ないが、上記の事情により煩雑さが増している。 ~対策~  成績はテストのみで決まるため、上記のテストを完璧にこなせば、問題なく単位を取れる。(その点では仏)  評価点は   ・論理的であるか   ・事実であるか   ・文章として成立しているか である。  文章として成立しているかどうかについては、教官の価値基準が絶対であるため、教官の作ったスライドの「(1),(2)」の内容をそのまま文章にしてまとめ、殆ど丸暗記するのが望ましい。(「・」の内容はテストに書くには細かすぎる上、時間が足りない。書くとしても簡単にまとめるべき。)  内容は、  「○○主義段階とは」  「○○主義段階のドイツの状況説明」  「○○主義段階における国内政策」  「○○主義段階における貿易政策」 の3~4段落にまとめるとよい。 ~感想~  全学教育という事で、文系科目にも手を出してみようと思っては見たものの、講義は全学教育には全くふさわしくない代物であった。  社会論という枠組みでありながら、講義の内容は「ドイツの資本主義経済の歴史を暗記する」だけであり、「史実から推察する」「自分の考えを持つ」事は実証性がないとして減点対象として扱われる。そのくせ講義の最後には「君たちはこれで経済的に物事を考えられるようになっただろう」などとのたまっている辺り、本当に何がしたいのかわからなかった。あと単純に面白くなかった。  評価基準の要点だけ抜き出せば、教官のお気に召すか否かであること、気にいらない学生は感情論で晒し者にすることなど、人としてどうかと思うし、学生支援機構の人間としてはありえない所業だと思う。  聴いて損をした気分になる、又、これ以上聴きたくないと思う雑談は初めてだったし、話しているときにどことなく達観視した態度なのが癪に障った。  正直、全学教育でこれ以上酷い講義はないと思う。 ~理系でヨーロッパ史を知らず、興味本位で取ってしまった人へ~  スライドの「(1),(2)」のところだけ読むと案外簡単である上、意外と覚えることも少ないことが分かると思う。  正確に記憶することは少々難儀であるとは思うが、出席してスライドをもらう事とテストのみをしっかり行って浮くことを願う。
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